2020.09.28

子連れ再婚で幸せな家庭を築くポイント!養子縁組はするべき?

親子3人仲良く

子どもを連れて再婚を考えている女性は、次の家庭を幸せなものにできるかと不安を抱えている場合も多いのではないでしょうか。

子連れ再婚をするときには、自分と相手の男性との関係だけでなく、子どもと相手の男性がよい関係を築けるかも重要です。また、子連れ再婚をした際に養子縁組をしたほうがよいのか疑問に思う人もいるでしょう。

今回は、子連れ再婚で幸せな家庭を築くためのポイントや注意事項を解説していきます。


~ この記事の監修 ~

平山弁護士

青野・平山法律事務所
弁護士 平山 愛
現在の日本の夫婦は、必ずしも平等で対等な立場にあるわけではありません。経済的・社会的に弱い立場にある者の生活を守り、公平な解決となるよう心掛けています。

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1. 再婚前にしておくべきこと

チェック

せっかく子連れ再婚をしたのに、後悔や失敗なんてしたくないですよね。

子連れ再婚を成功させるためにも、まずは、陥りがちな後悔失敗の例、再婚をする前に注意しておくべきことや、やるべきことを紹介します。

1-1. 子どもと再婚相手が一緒に過ごす時間を増やす

子どもと再婚相手があまり面識のない段階で突然共同生活を始めると、馴染めずにうまくいかない場合があります。

再婚を意識してお付き合いする場合は、一緒に暮らし始める前から会う機会を徐々に増やしていき、再婚相手と子どもがお互いに信頼関係を築けるようにするとよいでしょう。

よく知らない大人と一緒に暮らすのは、子どもにストレスを与えたり、精神を不安定にさせたりする可能性があります。

一緒に暮らし始める前から遊んだり会話したりして相手のことをよく理解していれば、子どもも恐怖や不安を抱かずに再婚相手との新生活に慣れていくでしょう。

また、子連れ再婚の際は、再婚相手の男性にとっても、子どもに徐々に慣れていく時間が必要です。特に、自分に子どもがいない男性の場合、子どもとの生活は新しい挑戦になります。

子どもが起こす行動が理解できなかったり、思うように距離が縮められずに悩んだりすることもあるでしょう。自分にとって血の繋がった子どもでないことから、どのように付き合ったらよいかわからずに一歩引いてしまうことがあるかもしれません。

いきなり無理に家族になろうとせず、少しずつ会う頻度を増やしていく中で絆を深めていくのがおすすめです。

1-2. 一緒に暮らしてみる

いきなり再婚してしまうと、後戻りができず精神的にも追い詰められてうまくいかなくなってしまう場合があります。

まずは、家族としてやっていけるかどうかを見るために、一緒に暮らしてみることをおすすめします。

結婚前に再婚相手と子どもが馴染めるかを確かめるのはもちろんのこと、再婚相手の生活習慣を確認できるよい機会となるでしょう。

  • 家族の生活リズムにすれ違いがないか
  • 家事分担してやっていけるか

などを確認します。

子どもを優先しつつも、再婚相手も大事にして生活を送る必要があります。週末や休日の過ごし方も確認できるでしょう。

再婚相手が初婚の場合は、子どもがいる生活をよく理解できていません。また、金銭感覚も異なる可能性があります。

一緒に暮らしてみることで、子どものいる生活を知ってもらったり、お互いに気になる点を話し合って確認したりすると結婚後の生活もスムーズになります。

2. 幸せな子連れ再婚のポイント:再婚相手へのアプローチ

手をつなぐカップル

子連れ再婚をする際は、自分の子どものことばかり考えてしまう傾向があります。しかし、再婚相手も血の繋がりのない子どもとの生活に戸惑いを覚えることがあるはずです。

相手の気持ちを完全に理解することは難しいかもしれませんが、相手の立場に立って考えることを忘れずに行動しましょう。

再婚相手は、子どもの父親ではありません。
そのため、自分の家庭内での立ち位置や役割が図り切れなかったり、子どもとの付き合いで無理をしたりして悩んでいる場合があります。

再婚相手が悩んでいるようであれば、自分から話を聞こうとする姿勢理解する姿勢を見せてアプローチすることが大切です。

相手が子どもに苦手意識を持ち、一緒に暮らすこと自体が憂鬱になってしまったら、子連れ再婚の意味がありません。すぐに家族のような温かい関係を作るのは難しい場合でも、時間が解決してくれる場合があります。

再婚相手の気持ちに寄り添って、よりよい環境を作るにはどのように立ち回ればよいか考えることが大切です。

また、再婚相手の親が、結婚にあまり乗り気でなかったり反対される ケースもよくあります。

この場合も、相手の親の立場を考えればその不安も理解できるかもしれません。再婚相手と子どもの仲がよく、よい家庭を築いていけそうであることを少しずつアピールしていきましょう。
再婚相手の親も含めて、家族で頻繁に会うと、相手の親との信頼関係を構築できるのでおすすめです。

3. 幸せな子連れ再婚のポイント:子どもへのアプローチ

子どもと遊ぶ母

子どもと再婚相手の関係が良好であっても、子どもは環境の変化からストレスを受けやすい傾向にあります。

子どもは大人が思っているよりも敏感なので、子どもの心の変化に気づいてあげることが重要です。再婚相手のことを信頼していても、今まで独占してきた母親を取られてしまうという不安があるかもしれません。

また、子どもは家庭の外でもさまざまな変化に直面します。
名字が変わるのはもちろん、引っ越しをする場合には学校も変わるため、新たな出会いもたくさんあり、環境が大きく変わります。よい子にしているからといって安心せず、子どもの様子を細かく観察する必要がありますし、悩みがある場合は、きちんと時間をかけて子どもの声に耳を傾けましょう。

再婚で見落としがちですが、子どもは実の親にもう会えなくなるのではという不安を抱えることがあります。再婚相手と元夫を比べたり元夫の悪口を言ったりすることは決してしないようにしましょう。子どもにとっては血の繋がった親に変わりありません。元夫の存在も大切に扱う必要があります。

4. 子連れ再婚が失敗するケースと対処法

ハートの下で指でバツ

最初はうまくいっているように見えた再婚相手と子どもでも、途中で折り合いが悪くなることがあります。

子どもが思春期の場合は、特に反抗的になったりすることもあります。実の親でも手に負えないことが多く、再婚家庭となるとさらに問題が複雑になることがあるでしょう。

再婚相手も、子どもを大切に思って一緒に暮らしたいけれど、自分の子のように愛せないという葛藤に見舞われることがあります。しつけに対する考え方が納得いかないのに、実の親ではないから口を出せないと悩む場合もあるでしょう。子どもと再婚相手の関係が悪化すると、間に挟まれて困る場合もあります。

また、再婚では、お金の問題も起きやすくなります。

相手が初婚の場合は、子どもに関する出費が意外と大きいことに驚いてしまうこともあるでしょう。金銭面に関しては最初によく話し合い、理解し合うことが大切です。再婚する前の段階で、金銭的な価値観が同じであるか、金銭的に余裕があるかなどをある程度見極めておくとよいでしょう。

こうした問題に対処するためには、心構えとして無理に実の親子になろうとしないことが大切です。

血の繋がっていない人間が一緒に暮らす場合は、どうしてもトラブルが生じてしまうことがあります。血の繋がった家族のようになろうと一生懸命になり、自分にも相手にも我慢を強いていないか、考え直しましょう。

子どもが難しい時期に入ったり、どうしてもすぐに解決策が見つからなかったりする場合は、再婚相手と子どもの間に少し距離をとってみるのもおすすめです。

すぐに丸く収めようとせず、お互いに割り切って干渉しない部分を話し合って決めてもよいでしょう。慌てて解決しようとすると、どうしても良い方法が見つからず、再婚が失敗に終わってしまうケースもあるので注意が必要です。

5. 結婚式は挙げる?

ブーケを手に持ったウェディングドレスのシルエット

子連れ再婚の際に、結婚式を挙げるべきか悩む人も多いでしょう。
結婚式は、家族になるという意志をお互いに確認でき、家族の一生の思い出にもなるのでおすすめです。

新しい家族の門出を祝う行事でもあり、相手の男性にとっても特別な意味を持ちます。また、両者の親族が顔を合わせる機会にもなります。

大がかりなものに抵抗がある場合は、身内や近い友人だけでカジュアルな披露宴をするのもよいでしょう。家族だけで旅行を兼ねて海外ウェディングをするのもおすすめです。

結婚式を挙げる場合は、子どもの存在を尊重して子ども参加型のプログラムを決めましょう。式場に入場する際に子どもと3人で歩いたり、子どもにフラワーガールを務めてもらったりし、夫婦だけでなく家族全員で一緒にスタートを切る決意をみせましょう。

ただし、子どもが思春期や反抗期で難しい局面に差し掛かっている場合、子どもの意見を無視して挙式したり無理やり参加させたりすることは避けましょう。家族全員にとって最良の形は何かを話し合って決める必要があります。

6. 再婚相手と子どもは養子縁組をする?

ソファの上で会話をする親子3人

子連れ再婚の際には、再婚相手と養子縁組をするかどうかを多くの人が迷います。 ここでは、養子縁組について説明します。

6-1. 養子縁組とは?するとどうなるのか

養子縁組には、特別養子縁組普通養子縁組があります。

特別養子縁組は、実の親との親子関係を完全に抹消するというものです。
家庭裁判所に審判申立てを行いますが、

  • 養親が25歳以上であること
  • 養子となる者が6歳未満であることなどの年齢要件を満たす場合
  • 実親との親子関係の終了が子の利益に合致する場合

でなければ原則として認められません。

その点、普通養子縁組は、実の親との法律的な親子関係を継続するもので、手続きの際に養親と養子の双方に制限が少ないため、 再婚では普通養子縁組が選ばれやすくなっています。

では、養子縁組をすると何が変わるのでしょうか。

再婚相手と子どもを養子縁組すると、再婚相手から子どもへの相続権扶養義務が発生します。再婚相手には親として養子を面倒見て育てる義務が発生し、将来的に子どもには養親である再婚相手の面倒をみる義務が発生します。

名字は、養子縁組をすると再婚相手の名字に変わるので、特別な手続きは発生しません。

6-2. 養子縁組のメリット・デメリット

養子縁組のメリットとしては、実の子と同じように扶養義務と相続権を持てることが挙げられます。また、普通養子縁組であれば、実の親との法律的な親子関係も継続します。そのため、実の親の扶養義務も存続しますし、相続権を失うこともありません。

子どもにとってはよい面が目立ちますが、養子縁組をする再婚相手には相当の覚悟が必要です。相続権は先の話になりますが、血の繋がりのない子に生活費や教育費を負担する義務が発生する点は日常生活に影響します。

子どもの母親としてはあまり軽々しく養子縁組を求めず、相手の意向を聞きながら進めたほうがよいでしょう。

また、再婚した親が再度離婚する場合には、再婚相手との親子関係を解消する離縁の手続きが必要になります。自分だけの問題ではないので、相手と一緒によく考えたうえで決断しましょう。

6-3. 元夫からもらっている養育費が減額になる可能性

養子縁組をすると、再婚相手が子どもの第一次的な扶養義務者となります。
そのため、再婚相手の収入に応じて、前の夫の扶養義務が軽くなったり負担がなくなったりする場合があります。

前の夫からの養育費の額が減る可能性があることは、再婚相手とともに理解しておく必要があるでしょう。

7. 養子縁組の手順

シャボン玉で遊ぶ幼い姉妹

普通養子縁組を希望する場合は、婚姻届を提出してから役所で手続きを行います。再婚相手の本籍地もしくは現住所の役所で行う必要があるので注意しましょう。

養子縁組の届出が受理されると、子どもは再婚相手の戸籍に入ることになります。婚姻届と同様に、2人の証人が必要となるので、あらかじめ準備をしておきましょう。

実の親との親子関係を解消する特別養子縁組を希望する場合は、家庭裁判所に対して審判申立てを行う必要があります。

先ほど述べたように、原則として養親が25歳以上であること、養子となる者が6歳未満であることなどの年齢要件のほか、実親との親子関係の終了が子の利益に合致する場合でなければ認められないため、一般的に子連れ再婚で養子縁組を行う場合は、普通養子縁組が検討されます。

8. 養子縁組をしないが子どもの名字を変えたいなら「子の氏の変更」

名札とマジック

子連れで再婚して養子縁組をしない場合、母親は婚姻届を出し相手の戸籍に入りますが、子どもは自動的に男性の戸籍に入るわけではありません。手続きをしないと、子どもの名字は変わらないということを理解しておきましょう。

学校などの事情で子どもの名字を変えたくない場合は、そのままにしておいても問題はありません。名字が異なっても他の親子と変わらず、家族で一緒に生活していくことができます。

ただし、実生活で支障が出たり利便性を考えたりして名字を変えたい場合もあるでしょう。その際は「子の氏の変更」を裁判所へ申請することができます。
許可が下りれば、役所に入籍届を出す流れになります。この手続きを踏むことで、再婚相手に扶養義務を負わせなくても、相手と同じ名字を名乗ることが可能です。

9. 子連れ再婚後に再び離婚したら養育費はどうなる?

割れたハートの絵

子連れ再婚をしても、再度離婚に至ってしまう場合もあるでしょう。子どもと再婚相手が養子縁組をしている場合は、再婚相手にも養育費の支払い義務が発生します 。

再婚相手が養育費を払う場合は、その分前の夫の養育費は減免になることがあるでしょう。また、再婚相手との間に子どもが生まれた場合は、離婚しても実親として養育費の支払い義務があります。

再婚相手が子どもと養子縁組をしていなかったり、養子縁組をしても離婚時に 解消した場合は、再婚相手には養育費の支払義務は発生しません。

(まとめ)知識と思いやりの心をもって新しい家族と幸せになろう

子供を挟んで寝そべる親子

新しい家族を作る際には、心配事や悩み事も多くなるかもしれません。

しかし、家族になろうとしてお互いに理解と協力をすることで、良い家庭を作っていけるはずです。難しい問題に直面した場合は、再婚相手と子どものそれぞれの立場に立って考えてみるようにしましょう。

再婚に進む前にも、工夫したり確認したりできる点があります。この記事で紹介した事項を参考に、大切な人と新しい家族を築くことを前向きに考えて幸せを手にしましょう。


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